インスタ映えは情報操作である。
ちかごろ流行ってるインスタ映えという言葉。
Instagramという写真共有サービスに公開される写真が、洒落たInstagramのイメージにあっている写真である時に使われる言葉です。
このインスタ映えという言葉自体はタイトルで言うような情報操作ではないのですが、最近、この洒落た食べ物を写真を撮るためだけに買って、食べずに捨てる人がいる。という話がSNSで話題になったり、テレビなどで紹介されるようになりました。
友達と大須のかわいいアイス食べたんだけどみんなインスタ写真撮る目的だからかほとんど捨てられててインスタの闇を感じた( ˙-˙ ) pic.twitter.com/xGgqRS3StH
— ♡R i n a♡11/3〜5フラバニ (@ani__R) 2017年6月1日
SNSで話題になったこのツイート。確かにアイスクリームを写真をとるために撮って捨てたように見えますが、よく見ると捨てられているのはコーンだけ。そう、これ昔からいる「ソフトクリームのコーン食べない人」なんです。
サーティワンとかだとそういうコーンが苦手な人のために紙のカップを選べるようになっていますよね。
おそらく、このツイートのお店ではコーンしか選べないようになっているのではないかと考えられます。
というか、そもそもコーンだけが捨てられてたのではなくアイス自体が捨てられていたとしても、「写真を撮るためだけに買った」なんて、普通は見た目がお洒落だから食べてみたら、不味かったから捨てたって考えた方が自然だと思いませんか?
いくらインスタ映えを意識しまくりの人でもこんなそこそこの価格がしそうなアイスを最初から捨てるつもりで買わないでしょう。
同じアイスを何度も投稿するのはインスタ的には映えてないですし、おそらく初めて食べてみた人がほとんど。
美味しければ普通に食べるでしょう。インスタ映えのために捨てる理由はありません。
もちろんこのお店は、画像を見る限りコーンだけ捨てられているのできっと美味しいアイスを売っているお店なのでしょう。
ただ、仮にアイス自体捨てられていてもそれは決してインスタのせいではないのです。
そしてこのインスタ映えをさらにバズらせたのがこのツイートの画像のテレビ番組です。
この番組によると、スイーツパラダイスなどで、インスタ映えのために大量のスイーツを並べ、結局食べきれない人がおり、そのためにスイーツ食べ放題の料金が高くなっているというのです。
確かに食べ放題では食べ残しは厳禁です。
ですが、これはインスタ映えのためでしょうか?
食べ放題で最初に取りすぎる人ってどこにでもいるじゃないですか。これもその一人なのではないでしょうか。
実際スイーツパラダイスに行った人のインスタを何回か見たことありますが、別に食べきれる量でも十分映えさせることできるんですよね。
もちろん自分が投稿したわけではないので本当にそうかは確かめようがありませんが、インスタ映え云々の前にただ自分の食べきれる量をわかっていない人だった可能性は十分にありえますよね。
これもアイスと同じですけど、料金を払っているのですから食べられるのだったら食べてるんですよ。それこそ食べ放題ですから元が取れるように食べまくるはずなんです。
ツイッターやテレビ番組の言い方だと、最初から食べれないとわかっていてインスタ映えのためだけに買ったみたいに受け取れてしまうんですね。というかテレビ番組なんかはそう仕向けているようにすら感じます。
こういったバラエティー番組に限らずニュース番組等ですら、真実よりも視聴者の感情を煽ることを優先していることが多いと感じます。
インスタ映えのために食べ物を粗末にするというのはまさに感情を煽るにはうってつけのものなんです。
テレビやSNSには常に疑いの目をもって関わることが騙されないためには必要ではないかと思います。